ピルトダウン人事件
「人類の失われた環(ミッシングリンク)」として発表された化石が、実は人骨とオランウータンの顎を組み合わせた偽物だった。
- 発生年
- 1912年
- 場所
- イギリス・ピルトダウン
- 分野
- 捏造・ハックス
何が起きたのか
1912年、アマチュア考古学者チャールズ・ドーソンが、イギリス・ピルトダウンの砂利採取場で「人類とサルの中間段階を示す化石人骨」を発見したと発表した。ドーソンと大英博物館のアーサー・スミス・ウッドワードが共同で発表したこの「ピルトダウン人」は、頭蓋骨・顎骨・歯・原始的な石器まで揃っており、長年にわたり人類進化の重要な証拠として扱われた。しかし後の詳細な調査で、これは人間の頭蓋骨に着色したオランウータンの顎を組み合わせ、歯にはやすりで削った跡があることが顕微鏡観察で判明。周辺から出土した他の遺物も人工的に着色されていたことが確認された。発表直後から真正性を疑う声はあったものの、正式に「捏造」と暴かれたのは1953年、41年後のことだった。2016年の科学的再検証により、ドーソン単独による犯行だったことが確定している。
豆知識
暴かれるまでの41年間、教科書にまで掲載され「人類の祖先」として世界中で信じられていた。