バーナーズ・ストリートのいたずら
一人の作家が仕掛けた壮大な悪戯で、ロンドンの一角が丸一日大混乱に陥った。
- 発生年
- 1810年
- 場所
- イギリス・ロンドン
- 分野
- 捏造・ハックス
何が起きたのか
1810年、作家セオドア・フックは友人と「どんな家でもロンドン中の話題にしてみせる」と1ギニーを賭けた。フックは6週間かけて、ロンドンのバーナーズ・ストリート54番地宛に、数百から数千通ともいわれる偽の注文の手紙を各業者に送りつけた。1810年11月27日午前5時、まず煙突掃除人の一団が「呼ばれた」と言って現れ、続いて石炭を積んだ荷馬車、大量のウェディングケーキを持った菓子職人、靴職人らが次々と押しかけた。さらにイングランド銀行総裁や東インド会社総裁、グロスター公爵、ロンドン市長までもが「招待された」として現れる事態に発展。警察が通りの両端を封鎖しても、招待されたと信じる人々は夕方まで途切れず、家事使用人の面接希望者の大群まで押し寄せた。日が暮れてようやく人波は収まったが、犯人は結局特定されなかった。
豆知識
被害を受けた54番地の住人は、事件と無関係の一般市民だった。