カーディフの巨人
井戸掘り中に「発見」された全長3メートルの石膏製「化石人間」が、見世物として大流行した。
- 発生年
- 1869年
- 場所
- アメリカ・ニューヨーク州カーディフ
- 分野
- 捏造・ハックス
何が起きたのか
1869年10月16日、ニューヨーク州カーディフの農場で井戸を掘っていた作業員が、全長約3メートル・重さ約1360kgの「化石人間」を発見したと発表された。実はこれは、無神論者でタバコ商人のジョージ・ハルが、伝道師との聖書論争に腹を立て「聖書の巨人の記述を字義通り信じる人々を騙してやろう」と企てた自作の石膏像だった。アイオワ州で切り出した石膏の塊をシカゴで彫刻させ、カーディフの農場主宅の裏庭に埋めて「発掘」を演出。見物料50セントを取って一般公開したところ、1日300〜500人もの見物客が押し寄せた。有名な興行師P.T.バーナムはこの巨人を買い取ろうとしたが断られ、自らレプリカを作って「本物」として展示するという二重の便乗商法まで生まれた。現在この像はニューヨーク州クーパーズタウンの博物館に展示されている。
豆知識
本家を断られたバーナムが偽物のレプリカを作ったため、「偽物の偽物」という奇妙な入れ子構造の逸話としても有名。