ゴルフカートで高速道路を爆走、車外放出で2打罰
## フェアウェイとフリーウェイ、2文字の差が生んだ悲劇
ゴルフカートで高速道路に迷い込み、コース外ではなくリアルに車外へ弾き飛ばされた男性が現れた。フェアウェイ(fairway=ゴルフコースの芝エリア)とフリーウェイ(freeway=高速道路)――英語では一見似ているが、現実での意味は天と地ほど違う。彼はその差を、走り出してから体で学ぶことになった。
## ゴルフカートの実力と高速道路の非情
ゴルフカートの最高速度は一般的に時速24〜32キロ程度。片側複数車線の高速道路を走る自動車は時速100キロ超で迫ってくる。この速度差は、野球場にチャリで乗り込むようなものだ。実際、ゴルフカートは安全基準上「低速車両」に分類されており、公道走行が禁止されている地域がほとんど。まして高速道路は論外である。
それでも彼はフリーウェイへ踏み込んだ。ゴルフ場に隣接した道路に迷い込んだのか、それとも本当に方向感覚を失ったのか――経緯は謎だが、結果は明白だ。カートは高速の流れに耐えられず、ドライバーは車外へ放り出された。
## ゴルフのルールで公式採点
ここで公平を期し、ゴルフ的に採点してみる。ボールがコース外の危険エリア(ハザード)に入った場合、プレイヤーは「ドロップ」(規定の場所にボールを置き直す)を行い、2打罰を科せられる。今回のドライバーも高速道路という「ハザード」に突入したわけで、採点するなら2打罰のドロップ案件だ。ゴルフ用語がここまで現実にフィットするシチュエーションも珍しい。
本人にとっては笑い事ではなかったはずだが、高速道路をゴルフカートで走行するという絵面は、想像するだけで圧倒的なシュールさを放っている。
## ゴルフカートと公道の複雑な関係
「ゴルフカートと公道」の関係は国・地域によってかなり異なる。アメリカ・フロリダ州の一部コミュニティでは、ゴルフカートによる街乗りが公式に認められており、30km/h制限道路での走行が可能な専用レーンを持つ地区もある。「カートフレンドリータウン」と呼ばれるこうした地域では、ゴルフカートと自動車が同じ道路を走る光景が珍しくない。
ただし、いかにゴルフカート文化が根付いていても、高速道路はどの州でも走行禁止だ。そこだけは全米共通のルールである。
## 「フェアウェイとフリーウェイ」は人類普遍のバグ
似た言葉を取り違えることで起きるトラブルは、人類史において後を絶たない。医療・航空・製造業など各種業界でも、類似音の聞き間違いによるインシデントは繰り返し記録されている。英語の「desert(砂漠)」と「dessert(デザート)」は学習者を長年混乱させ続ける定番ペアだ。
fairwayとfreewayも、そういう「人類を罠にかける言葉ペア」の仲間である。今回の場合、罠の出口がたまたま高速道路だったというだけで、本質的には普遍的な人間のバグだ。語彙力より空間認識の問題だとは思うが、いずれにしても次からはGoogleマップを信じてほしい。
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よくある質問
- ゴルフカートは公道を走れるの?
- 日本では原則として公道走行は不可。アメリカの一部州(フロリダ州など)では低速道路に限り合法化されている地域もあるが、高速道路(フリーウェイ)は全米どこでも走行禁止。
- ゴルフカートの最高速度はどのくらい?
- 一般的なゴルフカートの最高速度は時速24〜32キロ程度。高速仕様でも時速40キロ前後で、高速道路を走る自動車(時速100キロ超)とは比べものにならない速度差がある。
- ゴルフの「2打罰」「ドロップ」とはどんなルール?
- ボールがコース外のハザードに入った場合、指定の場所にボールを置き直す「ドロップ」が認められるが2打のペナルティが課される。今回の事件では、高速道路が「ハザード」に見立てられてこの用語が使われた。
出典
- Fark.com: Golf cart driver mixes up fairway and freeway, gets ejected and a 2-stroke penalty after the drop