犬のおやつ顔に命を懸ける男、ドイツ人写真家の執念が凄い
ドイツ人写真家クリスチャン・フィエラー氏が撮影した、犬がおやつをキャッチしようとする瞬間の写真が、世界中で人々を笑顔にしています。彼の作品に写るのは、ただ可愛いだけのペットではありません。おやつを前にした犬たちの、欲望とパニック、そして純粋な歓喜が入り混じった、人間顔負けのドラマティックな表情なのです。その一枚一枚は、フィエラー氏の「愛すべき執念」の結晶と言えるでしょう。
## すべての始まりは一台の新しいカメラ
フィエラー氏の本業は、実はジャーナリスト。そんな彼がこの奇妙で素晴らしい写真シリーズを撮り始めたきっかけは、2012年に購入した一台の新しいカメラでした。当初はスタジオを訪れる客人の犬を記念に撮影する、ただのスナップショットだったといいます。しかし、彼は気づいてしまったのです。おやつを空中に放ったその一瞬に、犬たちが我々人類の想像を遥かに超える表情を見せることに。
そこから彼の探求は始まりました。どうすればもっと面白い顔が撮れるのか。どのタイミングでシャッターを切れば、犬の魂が最も輝くのか。ジャーナリストとしての探究心が、思わぬ方向で火を噴いた瞬間でした。気がつけば、彼のスタジオは「犬の決定的瞬間」を捉えるための実験場と化していたのです。傍から見れば「犬におやつを投げ続ける謎のドイツ人」ですが、本人は至って真剣そのものです。
## パニック、欲望、歓喜!一瞬に宿る犬の百面相
「すべての撮影で、最高に面白い、あるいは最高にキュートな犬の表情が撮れる、その特定の瞬間を探しているんだ」とフィエラー氏は語ります。彼の言葉通り、写真には犬たちの壮大な物語が凝縮されています。大きく見開かれた目、必死に伸ばされた舌、獲物を逃すまいとする鼻のシワ。それはもはやペットの写真というより、アスリートがゴールを目指す瞬間のドキュメンタリーのようです。
そもそも犬には約100種類もの表情があるとされていますが、その多くは非常に微妙な変化で、私たち人間が日常的に見分けるのは困難です。しかし、フィエラー氏の高速シャッターとストロボは、肉眼では捉えきれないコンマ数秒の世界を切り取り、犬たちの隠された感情を白日の下に晒します。そこまで犬の表情の機微を追い求めますか、普通。でも、この突き抜けたこだわりこそが、彼の作品を唯一無二のものにしているのです。
## おやつ一つで世界を笑わせる「平和な執念」
彼の撮影方法は、驚くほどシンプル。犬をスタジオに座らせ、目の前でおやつを放り投げ、その瞬間を撮る。ただそれだけです。しかし、その単純な行為を何千、何万回と繰り返すことで、彼は普遍的な笑いを生み出すアートを創り上げました。
私たち團團珍聞が追い求める「人類のバカを愛でる」という視点で見ると、これは非常に興味深い事例です。例えば、危険を顧みずワニと素手で格闘するフロリダの住人のような、分かりやすくエキサイティングな行動も確かに魅力的。しかし、フィエラー氏の執念は、誰かを傷つけることなく、ただひたすらに「面白い瞬間」を追求する、極めて平和でクリエイティブな情熱です。おやつ一つで世界を笑顔にする。これほどピースフルな偉業があるでしょうか。
## 次なる被写体は誰だ?写真家の飽くなき探求は続く
フィエラー氏の作品は『Fotos Frei Schnauze』(「口輪なしの写真」といった意味のドイツ語)というタイトルの写真集にもなり、世界的な人気を博しています。彼のウェブサイトやSNSには、今も次々と新たな「おやつ顔」がアップロードされ続けており、その情熱が衰える気配は一向にありません。
次に私たちの度肝を抜くのは、一体どんな犬のどんな表情なのでしょうか。そして、クリスチャン・フィエラーという一人の男が、その一瞬のためにどれだけの情熱とおやつを投じ続けるのか。彼の飽くなき探求を、私たちはこれからもワクワクしながら見守っていきたいと思います。もしかしたらあなたの愛犬も、まだ見ぬスターの素質を秘めているかもしれませんよ。
この記事は信頼性の高い情報源に基づき作成し、編集部が内容を確認・監修しています。お気づきの点はお問い合わせよりお知らせください。
背景から読みたい人へ 珍百科一覧へ
珍百科
フロリダ男、ワニと大乱闘!仁義なき動物事件簿
フロリダ州でワニをドライブスルーに投げ込んだ男が逮捕。なぜフロリダでは人間と野生動物の珍事件が多発するのか?ニシキヘビ問題から州の公式統計まで、その奇妙な生態系の謎に迫ります。
2026/5/11
珍百科 イグノーベル賞「猫は液体か?」真面目な論文の衝撃
「猫は液体なのか?」フランスの物理学者が大真面目に挑んだこの問いは、イグノーベル賞を受賞しました。人々を笑わせ、考えさせる奇妙な研究の数々と、実はすごい日本人受賞者たちの偉業を深掘りします。
2026/5/11
珍百科 北欧の缶詰から揚げバターまで!世界を震わせる珍食文化の深層
シュールストレミングの強烈な臭いからアメリカの禁断の揚げバターまで、世界各地の珍なる食文化を深掘り。人類の食への飽くなき探求心と、ときに驚くべき発想が織りなす食の多様性を愛でる旅へご案内します。
2026/6/4
よくある質問
- 写真家クリスチャン・フィエラーってどんな人?
- ドイツを拠点に活動するジャーナリスト兼写真家です。2012年に新しいカメラを買ったことをきっかけに、犬がおやつをキャッチする瞬間の写真を撮り始め、そのユニークな作風で世界的に有名になりました。
- 犬の表情って本当に100種類もあるの?
- 研究によれば、犬は耳、眉、口などの動きを巧みに組み合わせ、約100種類の表情を作ると言われています。ただし、その多くは人間には見分けにくいほど微妙な変化のため、高速撮影がその発見に役立っています。
- この爆笑写真は一体どうやって撮っているの?
- スタジオで高速シャッターとストロボを使い、犬の目の前におやつを投げて撮影しています。犬の感情が爆発するコンマ数秒の瞬間を的確に捉える、撮影者の卓越した技術と忍耐力の賜物です。
出典
- Bored Panda: German photographer Christian Vieler is back again with more hilarious photos of dogs trying to catch treats. The photographer captures the precise moment right before a dog gets – or misses- a treat thrown in the air, and the facial expressions of doggos, ranging from exuberance to confusion, are nothing short of epic.
- Bored Panda: “Every shoot I am looking for that specific moment when you can snap the funniest or the cutest dog grins," - Vieler told Bored Panda. "That cannot be seen without the power of freezing motion – dog’s faces with magnificent lineaments, telling us stories of panic, desire, and joy.”
- Bored Panda: Though a dog has around 100 different facial expressions, they are often quite subtle, and not so easily distinguishable for us, humans. But with the help of freeze-frame Vieler has managed to capture the many grins of these funny dogs.
- Bored Panda: Vieler, who is also a journalist, has been taking pictures of dogs since 2012, the year he purchased a new camera.