指名手配犯は刑務所にいた!英警察、壮大な空振り家宅捜索
英国の警察が指名手配犯の自宅に踏み込んだところ、もぬけの殻。それもそのはず、容疑者は数週間前に別の警察に逮捕され、すでに刑務所の中にいたのです。前代未聞の壮大な空振りとなったこの事件は、警察間の情報共有の杜撰さを露呈し、市民から愛あるツッコミが殺到しました。一体なぜ、こんなコントのような事態が起きてしまったのでしょうか。
## 突入!しかしそこに彼はいない
事件の舞台は英国、バーミンガム。ウェスト・ミッドランズ警察は、麻薬関連の容疑で指名手配中だったジョシュア・ドブソン(27歳)の行方を追っていました。そしてついに、彼の潜伏先とみられる家を特定。捜査員たちは満を持して家宅捜索に踏み込みました。
しかし、家中をくまなく探すもドブソンの姿は影も形もありません。警察は作戦が空振りに終わったと判断し、公式X(旧Twitter)アカウントで「残念ながら彼は見つからなかったが、我々は彼を見つけるまで捜索をやめない」と、決意表明も新たに投稿。ここまでは、よくある警察の地道な捜査活動の一コマに見えました。そう、ある事実が判明するまでは。
## 手配犯はすでに「塀の中」、なぜこんなことに?
警察の投稿に対し、市民から驚きの情報が寄せられ始めます。「いや、彼ならもう捕まってるよ」「別のニュースで見たけど…」といった趣旨のコメントが殺到したのです。
なんと、当のドブソン容疑者は、この家宅捜索が行われる数週間前に、サリー警察によって全く別の容疑で逮捕されていたのでした。罪状は車両窃盗、燃料の無賃給油、そして危険運転。判決を受け、すでに服役中だったというのです。ウェスト・ミッドランズ警察が血眼になって探していた指名手配犯は、国が管理する安全な場所、つまり刑務所にいた、というわけです。
なぜこんなすれ違いが起きてしまったのか。背景には、英国特有の警察システムがあります。英国の警察は、ロンドン警視庁や各地方の警察など、40以上の独立した組織で構成されています。そのため、異なる警察組織間でのリアルタイムな情報共有が必ずしもうまく機能するとは限らないのです。ウェスト・ミッドランズ警察がドブソンを追いかけている間、サリー警察が彼を捕まえた情報が、なぜか共有されていなかった。なんという縦割り行政の弊害でしょう。
## SNSで拡散された赤っ恥
この一件で最も面白かったのは、警察と市民のSNS上でのやり取りでした。警察の「捜索を続ける」という投稿に対し、「刑務所も探してみたら?」「彼の新しい住所はHM刑務所(女王陛下の刑務所)だよ」といった、ユーモアと皮肉のこもったツッコミが嵐のように吹き荒れたのです。
事態を把握したウェスト・ミッドランズ警察は、大慌てで最初の投稿を削除。「ご指摘の通り、彼はすでに服役中であることが判明しました」と訂正する羽目に。まさに赤っ恥。しかし、この正直(?)な対応に、非難よりもむしろ「ドンマイ!」「人間だもの」といった温かい声援が多く寄せられたのも、また英国らしい光景でした。
日本でも「テレビ番組に映り込んだ指名手配犯が視聴者の通報で逮捕」といった事件がありましたが、今回はその真逆。警察が全力で探している相手が、実はとっくに別の警察のお世話になっていたという、前代未聞の珍事だったのでした。
## 教訓:探す前にまずデータベースを確認しよう
この事件が我々に教えてくれる教訓はシンプルです。何かを探すときは、まず共有データベースを確認しよう、ということ。特に相手が国をまたいで(?)移動している可能性がある場合はなおさらです。
警察の威信をかけた家宅捜索が、壮大な無駄足に終わってしまった今回の事件。しかし、このどこか憎めない失敗は、完璧ではないからこそ愛おしい「人類のバカ」の一例として、世界中の珍ニュース愛好家の心を温かくしてくれました。次に指名手配犯を探すときは、まず全国の刑務所の収容者リストからチェックするのが、英国警察の新しいスタンダードになるかもしれませんね。
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出典
- Fark.com: Police raid house looking for wanted fugitive. Not News: He wasn't there. Fark: Because he was in jail