ツインタワー再建案?対空レーザー付きデータセンター化という米国のロマン
ニューヨークの世界貿易センタービル跡地に、2つの超高層データセンターを再建し、その屋上に対空レーザーを設置する――。そんな壮大すぎる計画が、アメリカのネット掲示板で注目を集めています。一見するとSF映画のプロットか、はたまた酔っ払いの戯言にしか聞こえませんが、このぶっ飛んだアイデアこそ「人類のバカ(褒め言葉)」を愛でる我々にはたまらない一品。今回は、この「ツインタワー要塞化計画」の全貌と、その背景にあるアメリカンな精神性に迫ります。
## 発端はネット掲示板の一言「これぞアメリカ!」
このとんでもないアイデアが飛び出したのは、米国の老舗ニュースサイト「Fark.com」のコメント欄。あるユーザーが放った一言が、すべての始まりでした。
「ツインタワーを再建して、巨大なデータセンターにしようぜ。それから頭に、クソいかした対空レーザーを乗っけるんだ」
原文では「frickin' anti-aircraft lasers on their heads」。この「frickin'」という言葉のチョイスに、言い知れぬ本気と情熱を感じずにはいられません。投稿に付けられたタグは「Murica」。これは「America」を意図的に崩したスラングで、過剰な愛国心や、銃と爆発とデカいトラックをこよなく愛するような、ステレオタイプな「アメリカらしさ」を愛情と皮肉を込めて表現する言葉です。まさに、この計画を一言で表すのにこれ以上ないタグでしょう。悲劇の記憶が残る場所に、あえて最強のセキュリティ(物理)を備えた建物を建て直すという発想。実にアメリカ的ではありませんか。
## なぜデータセンター?デジタル時代の摩天楼活用術
ツッコミどころ満載のこの計画ですが、「巨大なデータセンター」という部分だけ切り取ると、意外にも現実味を帯びてきます。現代社会は、クラウドサービスから動画配信、SNSまで、あらゆるものがデータセンターによって支えられています。その需要は爆発的に増え続けており、データセンターは「デジタル時代の不動産」とでも言うべき重要なインフラなのです。
超高層ビルを丸ごとデータセンターにするという発想も、全くの夢物語ではありません。メリットは、都市中心部という立地による通信速度の速さや、強固な物理的セキュリティを確保しやすい点。一方で、最大の課題は膨大な電力消費と、それによって発生する熱をどうやって冷却するか。マンハッタンのど真ん中で、サーバー群を冷やすために一体どれだけのエアコンを稼働させればいいのか。考えるだけで電気代の請求書が恐ろしくなります。
ちなみに、実際の跡地には現在「ワン・ワールドトレードセンター」をはじめとする新しいビル群が完成しており、オフィスや展望台として多くの人々で賑わっています。これもまた、復興の一つの形です。
## 極めつけは「対空レーザー」。男の子の夢、全部乗せ
この計画がただの再開発案と一線を画すのは、やはり「対空レーザー」の存在でしょう。なぜデータセンターに対空レーザーが必要なのか。サイバー攻撃ならまだしも、物理的な航空攻撃を想定しているのでしょうか。その問いは野暮というもの。これは理屈ではありません。ロマンなのです。
ゴジラやキングギドラが来襲しても、あるいは宇宙からの侵略者が現れても、ニューヨークのデータだけは俺たちが守る。そんな気概すら感じさせます。映画『インデペンデンス・デイ』や数々のSF作品に影響されて育ったアメリカの大人たちが、「どうせ建てるなら最強のやつを」と考えてしまうのは、ある意味で健全な精神の発露と言えるかもしれません。
驚くべきことに、米軍はすでに艦船搭載型のレーザー兵器「LaWS (Laser Weapon System)」を実用化しており、ドローンなどを撃ち落とす実験に成功しています。つまり、ビルにレーザー兵器を搭載すること自体は、技術的に不可能な話ではないのです。まあ、民間施設に設置する許可が下りるかは全く別の問題ですが。
## 夢と現実の狭間で語られる、壮大な「IF」
もちろん、この「ツインタワー・データセンター・レーザー要塞」計画が実現する可能性は限りなくゼロに近いでしょう。しかし、ネット上では「冷却にはハドソン川の水を使えばいい」「いや環境破壊だ」「電力は小型の核融合炉を地下に作ろう」「完璧だ!」など、大真面目な(?)議論が交わされています。
このアイデアが多くの人の心を掴むのは、それが単なるジョークではなく、悲劇的な出来事を乗り越えようとする力強さ、未来への大胆なビジョン、そして少年のような遊び心を同時に内包しているからではないでしょうか。非現実的で、壮大で、ちょっとだけおバカ。でも、そんな突拍子もない発想からこそ、時として世界を変える何かが生まれるのかもしれません。少なくとも、私たちを楽しませてくれることは間違いないようです。
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よくある質問
- 「Murica(マーリカ)」とはどういう意味のスラングですか?
- 「America」を意図的に崩した表現で、過剰な愛国心やマッチョイズム、銃や爆発を愛するような、ステレオタイプな「アメリカらしさ」を皮肉と愛情を込めて指す言葉です。
- ビル全体をデータセンターにするのは現実的ですか?
- 技術的には可能ですが、膨大な電力消費と排熱処理が大きな課題となります。実際には、データセンター専用に設計された建物の方が効率的で、既存の超高層ビルを転用する例は稀です。
- Fark.comとは何ですか?
- 米国の老舗ニュースアグリゲーターサイトです。ユーザーが投稿したニュースにコミュニティが独自の面白い見出しをつけ、コメント欄で議論を楽しむ文化があります。
出典
- Fark.com: Let's rebuild the twin towers and make them a giant data center with frickin' anti-aircraft lasers on their heads [Murica]