カモメが車に乱入!橋を封鎖した犯人は時速0kmの珍客
北アイルランドの橋で朝のラッシュアワーに交通渋滞が発生。その原因は事故でも工事でもなく、なんと助手席に居座った1羽のカモメでした。この前代未聞の珍客が引き起こした、なんとも平和な「立てこもり事件」の顛末をお届けします。
## 橋の上で緊急停止、犯人は羽の生えた侵入者
事件が起きたのは、北アイルランド第2の都市ロンドンデリーにかかるフォイル橋。水曜日の朝、通勤ラッシュで最も混雑する時間帯に、1台の車が橋の途中でハザードランプを点けて停車しました。後続車が次々につかえ、橋の上はあっという間に大渋滞。誰もが事故か故障を疑ったことでしょう。
しかし、通報を受けて駆けつけた警察官が目にしたのは、なんともシュールな光景でした。運転手は困惑顔でこう訴えたのです。「カモメが…カモメが車の窓から入ってきて、出て行ってくれないんです」。
そう、渋滞の原因は、開いていた助手席の窓から大胆にも車内に侵入し、ふてぶてしく居座る1羽のカモメ。運転手もどうしていいかわからず、橋の真ん中で立ち往生してしまったというわけです。いや、気持ちはわかる。アクセルを踏めばパニックになるだろうし、かといって手で追い出すのも噛みつかれそうで怖い。これはもう、プロに任せるしかありません。
## 駆けつけた警察官、カモメを「現行犯逮捕」
現場に到着した北アイルランド警察(PSNI)の警官たち。おそらくキャリアの中でもトップクラスに珍妙な出動要請だったに違いありません。彼らはすぐさま「犯人」との交渉を開始しました。
幸いにもカモメは特に抵抗する様子もなく、警官がそっと車外へエスコートすると、何事もなかったかのように大空へ飛び去っていったとのこと。ケガもなく、無事に「釈放」されたようです。一連の救出(?)劇の後、警察は公式Facebookページで「本日のフォイル橋の渋滞について…ええと、原因はカモメでした」と、ユーモアたっぷりに報告。市民からは「保釈金はいくらだった?」「飛行禁止リストに追加すべきだ」など、愛あるツッコミが殺到したのでした。
## なぜカモメは車に飛び込んだのか?
そもそも、なぜカモメは走行中の車に飛び込むなんていう暴挙に出たのでしょうか。専門家によると、都市部に住むカモメは人間を恐れず、食べ物を探して驚くほど大胆な行動に出ることがあります。特に港町であるロンドンデリーでは、カモメは日常的な存在です。
おそらくこのカモメも、車内に何か食べ物を見つけたか、あるいは単なる気まぐれで飛び込んでしまったのでしょう。カモメにしてみれば、ちょっとした探検のつもりが、気づけば警察沙汰になっていた…なんて思っているのかもしれません。まったく、罪なやつです。
## 動物が引き起こす珍渋滞、世界中で発生中
実は、動物が交通渋滞を引き起こす例は世界中で報告されています。カナダでは高速道路を横断するアヒルの親子のために警察が交通整理をしたり、アメリカの国立公園では道路の真ん中で昼寝をするクマのせいで大渋滞が発生したり。日本でも、高速道路に迷い込んだシカやイノシシが通行止めの原因になることがあります。
今回のカモメ事件は、そんな人間社会と野生動物との奇妙な共存関係を象徴する、なんとも微笑ましい一幕でした。次にあなたが渋滞に巻き込まれたら、その原因は事故や工事ではなく、どこからか迷い込んだ珍客のせいかもしれません。そう考えると、少しだけイライラが和らぎませんか?…いや、やっぱり和らがないか。
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出典
- BBC News: Seagull holds up traffic on Foyle Bridge