カラオケ機を銃撃したフロリダ男
米フロリダ州のバーで、他の客のカラオケ歌声に激怒した男が拳銃をカラオケマシンに向けて発砲する事件が起きました。負傷者はゼロ。撃たれたのは機械だけ。犯人の男は「もう耐えられなかった」と供述しています。
## 歌声に耐えかね、男は引き金を引いた
週末の夜、地元民で賑わうバーの空気を一変させたのは、ある客が歌い始めた一曲でした。目撃者によれば、音程もリズムも自由奔放なそのパフォーマンスに、店内の雰囲気がじわじわと凍りついていったといいます。最初は顔をしかめる程度だった男も、曲がクライマックスを迎えるにつれて限界に近づいていったのでしょう。やがて懐から拳銃を取り出し、カラオケマシンへ一発。けたたましい音楽は銃声と共に沈黙しました。
なんと哀しく、そして滑稽な静寂の取り戻し方でしょうか。
## 「人」ではなく「機械」を撃った、なけなしの理性
注目したいのは、男が歌っていた本人ではなくカラオケマシンを撃ったという点です。
歌い手を撃てば殺人未遂。相手が機械なら器物損壊。この瞬間的な判断、称賛はできませんが、彼の怒りがあくまで「大音量で音楽を垂れ流す発生源」へ向かったところに、フロリダ男なりの哲学が垣間見えます。歌が下手なのは本人の問題、それを全員に大音量で聴かせているのはマシンの問題──そんな責任転嫁の論理が、彼の脳内で一瞬成立したわけです。
……やっぱりダメですけどね。
## やはりお前か「フロリダマン」
「またフロリダか」──この事件を見たアメリカ人の多くはそう思ったはずです。
フロリダマンとは、同州発の珍ニュースの見出しが決まって「Florida Man...(フロリダの男が〜)」で始まることから生まれたインターネット・ミームです。ワニと散歩、ヌードで強盗、スパゲッティを武器に暴れるなど、その武勇伝は底をつきません。
なぜフロリダからこれほど多くの珍事件が生まれるのか。鍵は「サンシャイン法(Sunshine Law)」と呼ばれる公文書公開制度にあります。警察の逮捕記録が誰でも容易に入手できる同州では、他州なら埋もれるはずの小さな事件も格好のニュースになります。温暖な気候と多様な人々が生み出すカオスが、法の光の下に晒され続けているのです。
## 日本生まれの文化が、銃弾に晒される日
1970年代に日本で生まれたカラオケが、海を越えてアメリカのバー文化に溶け込んで数十年。まさか銃撃の標的になる日が来るとは、発明者も想定していなかったはずです。
歌う自由と、聴かされる苦痛の狭間で、人類はまだ解決策を持っていません。このバーには今後、「カラオケのご不満はスタッフへ。銃器による解決はご遠慮ください」という注意書きが必要になるかもしれません。フロリダのバーでマイクを握る際は、周囲の客の表情に十分ご注意を。
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よくある質問
- 「フロリダマン」とは具体的に何ですか?
- 「フロリダマン」とは、フロリダ州で奇妙な事件を起こした男性を報じるニュースの見出しが「Florida Man...」で始まることから生まれたネットミームです。現実の特定の人物ではなく、突飛な行動をするフロリダ在住男性の総称として使われます。
- なぜフロリダ州では珍事件が多いのですか?
- フロリダ州の「サンシャイン法」という強力な公文書公開法が大きな理由です。これにより警察の逮捕記録などがメディアにアクセスしやすいため、他の州なら報じられないような小さな事件でもニュースになりやすいのです。
- カラオケマシンを撃った犯人はどうなりましたか?
- この種の事件では、器物損壊や銃器の不法使用などの罪で逮捕されるのが一般的です。幸いにも負傷者がいなかったため、歌っていた本人を傷つけるよりは罪が軽くなることが多いですが、平和な夜を取り戻す代償は決して小さくありません。
出典
- Fark.com: Bubba shot the Karoke, last night [Florida]