令和8年
團團珍聞
Est. 1877

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法廷・遺言の珍事件

ザ・グレート・ストーク・ダービー

弁護士の奇抜な遺言により、10年間で最も多く子供を産んだ女性に遺産を贈るという「出産レース」が発生した。

発生年
1926〜1936年
場所
カナダ・トロント

何が起きたのか

1926年、トロントの弁護士・実業家で悪戯好きとしても知られたチャールズ・ヴァンス・ミラーが死去した際、彼の遺言には「自分の死後10年間で、トロント在住の女性のうち最も多くの子供を産んだ者に、遺産の残余をすべて贈る」という条項が含まれていた。この奇抜な条項の有効性を巡って裁判が起こされたが、カナダ最高裁はこの条項を有効と認定(ただし婚外子・死産は対象外とされた)。困窮する家庭が多かった大恐慌時代のカナダで、この「出産レース」は大きな注目を集めた。最終的に1936年、ウィリアム・エドワード・ミドルトン判事は、9人の子供を産んだ4人の母親(アニー・キャサリン・スミス、キャスリーン・エレン・ネーグル、ルーシー・アリス・ティムレック、イザベル・メアリー・マクレーン)を勝者と認定し、それぞれ11万ドル(現在価値で約235万ドル相当)を授与した。失格となった候補者2名にも和解金1万2500ドルが支払われている。

豆知識

発案者のミラー自身、生前から「悪戯好きの弁護士」として知られており、この遺言も彼一流の皮肉めいた社会実験だったのではないかとも言われる。